写真:前澤秀登
写真:前澤秀登
作品概要 本作品は、19世紀に「ヒステリー」を写真技術によって分析していたという歴史を批判的に再現することをこころみるビデオ・ダンス作品である。 ハンドルを回すと映像を操作し、微細に観察することができるビデオ再生装置「ぶんぶん丸」を用いて、出演者である松本奈々子が自らが映る映像を繰り出しながら語り、そ䛾イメージを身体に写し、踊る。 上演中、松本は「ぶんぶん丸」をハンドルを手で操作し、映像や速度や方向を変えながら、自らの思春期の「変身」の記憶、ヒステリー患者の記録、北村サヨの記録、昆虫の変態に関する記述など、「変身」をめぐる様々なテキストからの音声と映像を織り交ぜる。そして、 松本の踊りは、自らが織りなしてきたハイブリッドなイメージを纏い、憑りつかれたかのようにもみえる。 「変身」に関する伝統的な物語やヒステリーの分析において、女性の身体は、嫉妬といった激しい感情の力によって変身するとしばしば描かれてきた。松本は、そのような感情を、ヘテロノーマティブな視線によって生み出された一種の「振付」と見なす。 本作品においては、この振付を転じ、イメージとの遊戯を通じて異なる種類の感情——情動——を呼び起こしながら、あらたな「変身」の振付を編み出すことを試みている。
【初演】
日時|2024年3月15日-18日
15日(金)19:00開演
16日(土)18:00開演(※ゲスト遠藤麻衣さん)
17日(日)18:00開演(※
18日(月)19:00開演
※ポスト・パフォーマンス・トーク
会場|YAU CENTER〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目1番1号
国際ビル1階
クレジット|
振付・構成|松本奈々子、西本健吾
出演|松本奈々子
ドラマトゥルク|西本健吾
映像再生機ぶんぶん丸制作|安倍大智、チーム・チープロ